えんだより 9月 巻頭言
2016.09.05
「ぶどう」と言えば、どの品種を思い起こされるでしょうか。巨峰、デラウエア、ピオーネ……………。岡山で最初の幼稚園生活を送った私にとってはマスカットが最初に名前が浮かびますが、今はもう高級過ぎて手の届かない高嶺の花です。ぶどうだけでも45種類以上の様々な品種があり、どの実も豊かな収穫を迎えるには、その時まで、しっかりと枝と幹に繋がって栄養を豊かに受けなければなりません。イエスさまは、「わたしはぶどうの木(幹)、あなたがたはその枝である」、更に「人がわたしにつながり、わたしもそのひとにつながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」と語られました。実を結ぶ時までは、水分と養分とを運ぶ枝と幹に繋がり続けることが死活問題であり、その重要性を農夫は知っています。同じように、子どもたちの成長のために、まずしっかりと、良き栄養を受け続けられる環境が大切な務めのようです。今回のオリンピックでも、世界中の選手が試合後に天を指さしたり、祈ったりする姿勢を随所で観られたのではないでしょうか。成長して大人となっても「確かなもの・真実なもの」に繋がっていることの安心感は、その人の努力と共に、更に大きな力を与えるようです。子どもたちはいよいよ新学期。ご家族の愛情と共に、目には見えなくても、変わらない愛と勇気を注がれるお方の存在を感じつつ、めぐみのオリンピック?秋の運動会へ向けて、準備を進めて参ります。色もサイズも実に多様な素敵な実がみのるように、神さまに与えられたそれぞれの違いを喜び合える、心の豊かさという私たちの成長も共に祈り願って過ごしましょう。
園長:友納靖史