常盤台めぐみ幼稚園

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えんだより 6月 巻頭言

ある学校の校長が教師たちと次のことを心掛けるように確認した後、生徒たちの非行が目に見えるように減っていった…と紹介されていました。生徒たちを「…しか」で見るのでなく、「…なら」で評価して、言葉をかけていったそうです。「あなたは〇〇しかできないね」と語りかけるのと、「あなたは〇〇ならできるよね」と。確かに、同じ状況にある子に対し、その子をどのように見、どのような言葉を投げかけるかによって、その子の成長は大きく左右されることは間違いありません。この記事を紹介されていた方は更にこう語ります。「教師・親の目と心の角度が、180度異なっていて、同じ事実を材料としながら、一方では子どもをうちのめし、他方ではやる気をおこさせる」(渡辺和子「信じる『愛』を持っていますか」PHP文庫)。頭ごなしに人格を否定するのでなく、まず相手を肯定することは、大人の社会においても、人生を豊かにする秘訣ではないでしょうか。

新学期が始まり、最初は緊張していた園児たちも、徐々に自分を表現し、それぞれの興味や好き嫌いも言葉や態度に表せるようになってきています。大人がびっくりするような言葉を発する時、「何という言葉を使うんだ!」と否定から入らず、まず相手を肯定し、良し悪しの判断を自らできるように、「すごい言葉を知っているね。でも、その言葉は良くないよ。」と伝えられるようになりたいと願っています。でも、その場になるとつい言葉が荒くなってしまい、時折反省することもあります。こうして「文章で書くことなら」、私にもできるのですけど…(^-^;。ゆっくりと成長することを喜んでくださる神さまに感謝して、素敵な子どもたちと一緒に今月も歩ませてください。

園長:友納靖史

 

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