常盤台めぐみ幼稚園

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えんだより 5月

「ことば遊び」を楽しみながら

 “えんちょう!!”と時折、園児から呼ばれることがあります。近くでその様子を見ていた先生が慌てて、「〇〇ちゃん。“えんちょう先生”でしょう」と語りかけても、“えんちょう!”と呼び続ける子もいます。その時、出来るだけ心穏やかに対応するようにしています。「"園長先生"って呼んでくれたら、先生は嬉しいな」とか、「“えんちょう?”。あ~、延長コードを探しているんだね?」と、マイメッセージやユーモアで返答するようにしています。何故なら、子どもたちはこの時期、『ことば遊び』を楽しんだり、大人がどんな反応をするのか確かめつつ、自分がどのように人と関わっていくことが大事なのか、大切な学習をしているからです。

今月の聖句、「父と母とを敬う」ことは古今東西を問わず、倫理的規範とされています。確かに子どもにとって、身近な親を敬う関係性が、将来社会へ送り出された時、他者に対する言葉遣いや態度を通してそのコミュニティーに受け入れられるか否か、大きな影響を与えますから、「敬う」ことを学ぶ必要があります。しかし、聖書を読むと、ただ一方的に、弱い存在である子どもだけに命令されているのではないのです。つまり、まず親が、子どもに果たすべき教育的責任や愛情を注ぐ務めが果たされて、子ども達は自然と親を心から尊敬していく者とされるからです。「ならぬものは、ならぬのです (会津藩什の掟) 」のように、確固とした態度で親が子どもに語りかけることも愛情の一つです。

「もっと僕のことを見て、遊んで!」と心の思いを言葉にまだできない園児たちが、私に対してハッと驚くようなことをわざとすることで、振り向かせようとする園児たちの心の叫びに耳を傾けられる者とされたいと願って過ごしています。子どもたちがこの新緑の緑のようにキラキラと輝く幼児期を過ごせますことを祈りつつ。

園長: 友納靖史

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