2月 えんだより 巻頭言
2015.02.01
如月(きさらぎ)と呼ばれる二月となりました。そう呼ばれるようになった語源には二つの説があるようです。この季節、寒さで更に着物を重ね着することから着更着(きさらぎ)が正しいとする説。気候が少し暖かくなることから息更来(きさらぎ)だとされる説。確かに寒さと陽気とが混在する時ですから、どちらの説にも納得です。
園生活をする子どもたちにとってもこの月は、相反するような思いが心に同居する季節ではないでしょうか。卒園して幼稚園生活が終わり、慣れ親しんだ友達や環境から離れていく寂しさと共に、春から始まる新しい小学校生活への期待。在園生にとっては、年長さんとの別れの辛さと共に、新入園児を迎え、お兄さんお姉さんとなる喜び…。小さな心が上下左右に大きく振れる不思議なこの二月、きっと子どもたちは更に心が大きく成長する、一年でも特別な月なのかもしれません。聖書には、“これらすべてに加えて(更に)、愛を身につけなさい” (コロサイ3:14) と語られています。大切な子どもたちがこの園で、更に沢山の愛と知恵とを、心と魂とに蓄える素敵な季節とされ、どんな人生の冬にも動じることない暖かな力と安心感を受けられる保育活動となりますことを願っています。
園長: 友納靖史